皆さんは、子供のころ臨海学校などでキャンプファイアーを経験したことはあるでしょうか?焚火の周りに集ってダンスをしたり歌を歌ったりしたと思いますが、暗闇に炎の明かりだけがあり独特の雰囲気になったのではないでしょうか?
最近でも焚火愛好者は多く、中には焚火を眺めるためにソロキャンプをされる方もおられるようです。
今回は、そんな人々を魅了してやまない焚火にスポットを当てた宿泊施設を紹介したいと思います。
施設名とコンセプトは?
今回紹介する宿泊施設は「TAKIVIVA(タキビバ)」と言います。2020年の9月1日からのオープンとなっています。
「TAKIVIVA」は、北軽井沢スウィートグラスというキャンプ場にて蓄積した経験を活かし、社会の変化を予測しづらい現在を表すVUCA時代に焚火の社会的効用と可能性を活用するために作られました。
「TAKIVIVA」では焚火の効用を以下の3つと定義しています。
1. 火解く(ほどく):焚火は心と体を解きほぐし、根源的な「生きる力」をひきだす。
2.結沸く(ゆわく):焚火は人々を惹きつけ、本質的なコミュニケーションをうながす。
3.火らめく(ひらめく):個人と集団に連鎖するエネルギーが、ポジティブな創造性を育む。
どんな施設があるの?
「TAKIVIVA」は大小様々な火を体験できるように、様々な施設が用意されています。
炎舞台(えんぶたい)
「TAKIVIVA」の象徴である直径9mのファイヤーピットです。浅間南麓で採掘される佐久鉄平石を敷き詰め製作されています。中央の焚火を囲み座れるようになっています。
焚火食房(たきびしょくぼう)
火を使って食物を調理するのが人間の特徴ですが、焚火食房では昔からある「かまど」や「囲炉裏」を使い調理ができる空間となっています。ツリーハウス作家・稲垣豊さんの手で具現化されたユニークな建物は、建屋から囲炉裏まで、すべて手作りです。
火野間(ほのま)
焚火を囲んで色々な遊びをすることができます。
焚火マシュマロ:マシュマロを上手にキツネ色に焼き上げとろけたところを美味しく食べましょう。
焚付けゲーム:昔ながらの火起こし方法で誰が早いかを競うゲームです。チームで行っても面白いかもしれません。
レインボー焚火:金属の炎色反応を利用した様々な色に変化する炎を楽しんでください。焚火のクライマックスにもよさそうですね。
SHELTER(シェルター)
宿泊施設は、浅間高原に点在する火山の避難施設から着想した「SHELTER」という名称となっています。内部は80名ほどが着席できる「ホール」、小人数用のミーティング・ルームとカフェ・スペースが併設された「ラボ」、宿泊など多目的に使える「ルーム」が存在します。
ReGo(りごう)
宿泊施設の名称は「離合」と「Re(再び)Go(行く)」をかけ合わせた造語です。「SHELTER」の2階部分には驚くほど低い天井。洞窟を思わせる仄暗い廊下のスペースがあります。就寝前のひと時を己の内に灯る火を見つめる時間にして欲しいというのがコンセプトとなっています。
利用プランは?
「TAKIVIVA」では、3つの利用プランが用意されています。
relation(リレーション)プラン
親睦を目的とした社員研修・交流会などに
inspiration(インスピレーション)プラン
活性化を目的とした集会・勉強会などに
celebration party(セレブレーションパーティー)
イベント・パーティ・結婚式などに
アクセスは?
「TAKIVIVA」は、東京から車で2時間半でアクセスでき、周辺には避暑地・軽井沢や温泉地・草津などのリゾート地が点在しています。前述のキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」は隣接した土地にあります。
料金や申し込み方法は?
「TAKIVIVA」は、基本的に団体貸し切り専用施設ですが、少人数や日帰り利用を希望される方も相談に応じてもらえるようです。
利用には、事前の見積依頼が必要で「TAKIVIVA」ホームページから行うことができます。
まとめ
今回は、焚火にスポットを当てた宿泊施設「TAKIVIVA」を紹介しました。
キャンプに焚火はつきものですが、これだけ焚火にスポットを当てた施設は日本でも少ないのではないでしょうか?炎と向き合うという非日常経験を味わってみるいい機会かもしれません。