2021年4月半ばに、立ち乗り電動二輪車や電動キックボードなどの車両について新たな交通ルールを用いるという中間報告が警察庁の有識者検討会においてなされたという報道がありました。
具体的な内容は、現在原付免許が必要でスクーターと同じ扱いの立ち乗り電動二輪車や電動キックボードを最高速度の制限をしたうえで歩道や自転車レーンを走れるようにするというものです。これが実現すれば、電動キックボードなどが高齢者の移動手段として普及するのかもしれません。
それはともかく、今回は現行の法制度で使える電動キックスクーターがクラウドファンディングに登場しましたので紹介したいと思います。
メーカー紹介
今回紹介する製品は、輸送ロボットのベンチャー企業である「Segway-Ninebot」と自転車やアウトドア用品の製造販売を行う「株式会社オオトモ」による共同開発によって出来上がりました。
「Segway-Ninebot」といえば、2001年に誕生した「セグウェイ」があまりにも有名です。
「Segway-Ninebot」と「株式会社オオトモ」の共同開発によって出来上がった新製品とは?
2021年4月20日からクラウドファンディングサイト「Makuake」にてプロジェクト開始された「Segway-Ninebot」と「株式会社オオトモ」の共同開発によって出来上がった新製品は『J-MAX』といいます。
製品特徴
『J-MAX』は、現状の道路交通法にて公道を走行可能とした電動キックスクーターです。
小型・メンテナンス不要のモーターで走り出しが軽快
『J-MAX』は、スクーターと違い速度ゼロから動力によって発進することはありません。キックによって3km/h以上の助走をつけたうえでアクセルを回すと走り出します。使用しているモーターは小型かつ交換メンテナンス不要のブラシレスモーターで助走からトップスピードである25km/hに到達するのは2~3秒という軽快さです。
走り方によって3つのモードを搭載
どんな走り方をするかによって最高速度の違うエコ(~15km/h)・ドライブ(~20km/h)・スポーツ(25km/h)の3つのモードが設定でき、慣れるまで速度を落としたいやゆっくり走って景色を楽しみたいというニーズにも対応しています。
パワフルなモーターで坂道もへっちゃら
搭載モーターの最大出力は、350Wで20%(約14°)勾配の坂道でも登れるように設計されています。
5秒で折りたため持ち運べる
目的地に到着すれば、本体は5秒で折りたたみ可能ですので室内に持って入ることも可能です。また別売りのキャリーバッグに入れて車に積んでおけば、アウトドアレジャーの現地で乗ることも可能です。
本体デザインにもさまざまな工夫が
走行時に握るグリップは幅47cmで握りやすく、長時間握っても滑りづらい素材となっています。またハンドル中央部には視認性の良いLEDインジゲーターは配されています。
幅17cmのステップは耐荷重が100kgとなっており、乗車者の広範囲の体重や荷物の有無にも対応しています。また表面には滑り止めの加工も施されています。
走行時に重要なタイヤは、10インチのチューブレスタイヤが採用されており自転車用空気入れで空気圧が調整なこうな他、万が一直径6mm未満の釘等であれば刺さった場合でも自己修復するパンクレスタイヤとなっています。
アプリによって走行を管理できる
『J-MAX』には専用アプリがあり走行データや残航続可能距離、今までの走行ルートを管理できます。
また別売りのオリジナルスマホスタンド(4.7-6.5インチ対応)を付ければ、スマホがナビとして使用できます。
家庭用電源で充電できる大容量バッテリー
バッテリーはステップ下に大容量551Whのリチウムイオン電池が搭載されており、家庭用のコンセントから充電が可能で一回6時間の充電で最長65kmも走行が可能です。
充電ポートは防水キャップが付いており防水機能としてはIPX5(耐噴流)となっています。
2種類のブレーキを搭載
安全に停止するためのブレーキは、ハンドブレーキ(前輪)とエレクトリックブレーキ(後輪)の2種があります。特にエレクトリックブレーキ(後輪)はハイブリッド車などにも搭載されているモーターを発電機とする回生ブレーキシステムとなっておりバッテリーの消費を抑えます。
製品仕様
価格と販売方法は?
『J-MAX』は、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて先行発売されています。
価格は、一般販売予定価格165,000円(税込)から数量限定で25%オフの123,750円(税込)となっています。
なおクラウドファンディングという性質上、購入後の製品のお届け予定は2021年9月末となっています。
まとめ
今回は現行の法制度で使える電動キックスクーター『J-MAX』を紹介しました。
冒頭でも述べましたが、本製品での走行には原付免許が必要でヘルメットの装着も必要です。扱いはスクーターと同じですので歩道での走行はできず、本体後部にはウインカーやブレーキランプ、ナンバー(自分で取得)が取り付けられています。自賠責保険の加入も義務となっています。
さまざまな手続きは必要ですが、スクーターより手軽でちょっとした移動には便利な本製品は、未来の移動手段となるかもしれません。
興味のある方は、クラウドファンディングサイト「Makuake」をチェックしてみてください。