キャンプでも有効、酷暑を爽やかに過ごせる「ハッカ油」の効用を解説

年々夏の暑さが厳しくなる酷暑列島日本。屋外キャンプも例外ではなく耐えがたい気温、まとわりつく湿気、周りを飛び回る害虫は、キャンプ生活を不快にする大敵です。

今回は、これらの不快の元に対処するために昔から売られている天然物「ハッカ油」について解説していきたいと思います。

ハッカ油とはなんなのか?

ハッカ油とは、和種ハッカと呼ばれる日本在来のシソ科ハッカ属の多年草の植物を陰干しした後に蒸留釜によって「水蒸気蒸留」を行い分離した油分のみを抽出したものです。

出典:Wikipedia

ハッカ油の効用

それでは、ハッカ油はどのような効用があるのでしょうか?
ハッカ油には、メントール(l-メントール:C10H20O)という成分が多く含まれており、このメントールが様々な効用をもたらしています。

清涼効果

メントールには清涼効果があり、匂いはもちろんのこと体中にある冷たさを感じる受容体を刺激したり、常温で昇華するため気化熱を奪ったりするため風呂の湯の中に数滴入れたり、濡れタオルに極少量のハッカ油を溶かし肌を拭くことによって十分な清涼感を得られます。

防虫効果

メントールの香りは、蚊などの害虫が嫌う匂いですので、例えばキャンプにおけるテント内にハッカ油の香りを充満させることによって防虫効果があります。

リラックス・覚醒効果

メントールの香りには、覚醒効果やリラックス効果があり神経を鎮静させますのでイライラした気分を鎮めたり、リラックスした気分で過ごしたいと思っている方には有効です。

消臭効果

ハッカには消臭効果もありますので、匂いの気になる場所に振りかけるだけで芳香も含めた効果があります。また天然物ですので人体に悪影響を及ぼしません。

抗菌効果

ハッカは昔は薬として使用されていた時期があります。民間療法として食欲不振、胃もたれ、腸内ガスの排出などに、ハッカの葉を煎じて飲んでいました。また近年話題となった食中毒の元となる大腸菌O157の減菌効果、キッチンで使用するまな板の殺菌効果なども報告されています。

ハッカ油の効果的な使用方法は?

ハッカ油は、販売している原液で使用するのは効果が強烈過ぎて危険です。

安全に使用するためには希釈することが必要です。全てドラッグストアや100均にて購入できるもので作ることができます。

ハッカ油希釈液の作り方

ハッカ油希釈液(100ml)

  1. 100mlが入るボトル(スプレーボトルであれば尚よし)
  2. 無水エタノール 10ml
  3. ハッカ油 10~20滴
  4. 水 90ml

水に関しては、精製水より水道水を使う方が塩素の効果で長持ちします。

このハッカ油希釈液であれば、肌にスプレーしたり、濡れタオルにスプレーをし肌を拭くことによって清涼感を感じることができ安全に使用ができます。

 

ハッカ油はどこで買える?価格は?

ハッカ油は100均やコンビニエンスストアでは売っておらず、ドラッグストアにて販売されています。

確実に手に入れようと思えばオンラインショップサイトで購入するの良いと思います。

 

まとめ

清涼・防虫・リラックス・防臭・抗菌効果と様々な効能のあるハッカ油。天然物なので人体に悪影響が無いのもうれしいところです。

この夏、キャンプのお供にハッカ油を購入してみてはいかがでしょうか?