木材という素材の弱点を克服したキャンプ用食器『ひのきのうつわ』が先行発売中

日本で言うと江戸時代以前の近代では金属やプラスチックという便利な素材が無かったため木材の器が使用されていました。漆などの加工をしていない無垢の木材は汚れやにおいが残ったり、水分によってカビるという難点があります。

しかし木材は、アウトドアとの相性がよく風合いや木の香りなど使わないという選択をするには惜しい素材でもあります。

そこで今回は、木材という素材の弱点を克服したキャンプ用食器がクラウドファンディングサイトにて先行発売されていますので紹介したいと思います。

木材という素材の弱点を克服したキャンプ用食器とは?

今回紹介するのは、2021年3月20日からクラウドファンディングサイト「Makuake」にてプロジェクトが行われている株式会社スズキモダンのギア『ひのきのうつわ』です。

出典:Makuake

液体ガラスによって弱点を克服

木材の食器の「汚れが取れない」「においが移る」「カビる」といった弱点を克服するために使用したのが「液体ガラス」という塗料です。

「液体ガラス」を木材の表面に塗布することによって、表面をガラス質の被膜が覆い保護します。そのため前述した木材の弱点を克服し「水に強い」「汚れ・色移りに強い」「メンテナンスいらずで長持ち」という特徴を持ちます。

出典:Makuake

ですので従来は使いにくいと思われていた、キャンプの定番カレーライスやナポリタンスパゲッティなどの料理で使用できます。

出典:Makuake

木の風合いはそのまま

コーティングされていると心配なのが、本来ある木の風合いが損なわれないかということです。

しかし「液体ガラス」は寺社仏閣などの木材建築物の保護に使用されており、木の香りや調湿性といった木材の良いところは損なわれません。

木工職人の技で持ち運びやすい形状に

制作しているのは岐阜県多治見市でオーダー家具を手掛ける山本木工所の木工職人です。これまでの木工食器とは一線を画するデザインを追求した結果、メスティンにちょうど収まる形状に仕上げました。

出典:Makuake

製品仕様

ひのきのうつわ レギュラーセット(中1+小1=計2枚)

サイズ155×85×15(mm)
厚さ約5mm
重量90g(セット合算)
材質国産ひのき
塗料液体ガラス塗料

出典:Makuake

ひのきのうつわ ラージセット(大1+中1+小2=計4枚)

サイズ295×125×30(mm)
厚さ約5mm
重量217g(セット合算)
材質国産ひのき
塗料液体ガラス塗料

出典:Makuake

『ひのきのうつわ』を手に入れるには?

『ひのきのうつわ』はプロジェクトが行われているクラウドファンディングサイト「Makuake」にて2022年6月8日までの期間、一般販売予定価格レギュラーセット12,100円、ラージセット17,600円(ともに税込)から割引された先行販売価格で販売されています。

なお、クラウドファンディングという性質上購入後の製品のお届けは2022年12月末までとなっています。

まとめ

今回は、木材という素材の弱点を克服したキャンプ用食器『ひのきのうつわ』を紹介しました。

今回のギアに使用されている「液体ガラス」というのは開発されて間もない新技術です。今回紹介した特徴のほかに防燃という特徴もあり、木材と相性の良いアウトドア関連のギアに普及すると考えられます。今後どんなギアが登場してくるか楽しみですね。

興味がある方はクラウドファンディングサイト「Makuake」をチェックしてみてください。