カナダでキャンプデビュー!知っておきたいキャンプマナーとは?

こんにちは、カナダブリティッシュコロンビア在住のやいまです。

前回のキャンプ場の種類と予約の取り方に続いて、キャンプ場でのマナーについて紹介したいと思います。

BC州の森には、ブラックベア、 グリズリー 、鹿、クーガー(豹)などたくさんの野生動物が生息しています。

人間が活動するエリアと、野生動物が生息するエリアの住み分けを守るため、ゴミ捨てについては厳しいルールがあります。

野生動物保護の取り組み

まずはじめに、キャンプ場のマナーと切っても切り離せないのが、野生動物問題です。
BC州では、「野生動物保護」の意識が高く、人間と野生動物が共存するにはどうしたらいいか?という議論が盛んに行われています。
基本的には、熊や野生動物が人間のテリトリーに降りてきてしまうのは、人間出すゴミや匂いが原因という認識です。

住人やキャンパーが、熊を引き寄せても、おかしくないゴミの管理をしていると、罰金対象になります。
残念なことですが、世界中から旅行者がやってくるキャンプ場は、その議論の焦点となってしまっています。

少し厳しく感じるかもしれませんが、その反面、自然を身近に考える機会になるので、BC州でキャンプをする際には、そのムーブメントを感じて欲しいなと思います。

食べ物は常時車にしまう

食事が終わった後は、バーベキューコンロやお皿などすべて洗い、キャンプサイトを離れる際や、寝る前には全てを車にしまわなければなりません。
食べ物を出しっぱなしにして、キャンプサイトを離れると、パークレンジャーに注意されます。

また、歩いてしか行けない、ウォークインキャンプサイトでは、フードキャッチという、備え付けの頑丈な箱にしまったり、ワイヤーで吊るして保管する方式のところもあります。

野生動物が頻繁にキャンプ場に訪れるようになると、熊が殺されたり、キャンプ場が閉鎖になることもあるので必ず守るようにしましょう。

薪を拾うなかれ

州立公園内の植物を採取することは禁止されています。
そこらへんに木切れがたくさん落ちているように見えますがこれらを薪にしてはいけません。

特に、国立公園では、外来種侵入を防ぐため、外から薪を持ち込むこともできません。

その代わり、キャンプ場ではパークレンジャーが薪を売りに来てくれるので、薪を持っていかなくても大丈夫です。

山火事が多いカナダの森

7月8月の夏の時期は山火事が発生することが多く、その場合はキャンプファイヤーができないときがあります。その場合はいたるところに「No Fire」というサインが出ています。

「No Fire」でも、バーベキューのプロパンガスは使用可能です。
乾燥している時は、消したと思ったタバコのもみがらから、煙がくすぶって山火事に発展することもあります。喫煙する方は特に注意して下さい。

Leave no trace (足跡以外は残さない)

カナダはとても自然が豊かです。
人間はその自然にお邪魔させてもらっているという感覚ぐらいがちょうどいいかもしれません。

アウトドアを愛する人たちの中では、
Leave no trace=持ってきたものは全て持ち帰る
というのが常識です。

カナダの素晴らしい自然をどうぞ満喫してください 。


written by やいま