冬キャンプで起こってしまったハプニング&失敗談!

初めてのキャンプをしたとき、思い出すのも恥ずかしい経験をしたことはありませんか? 肝心のテントを積み忘れたとか、寝袋を忘れたとか、慣れないうちは信じられないようなミスをするものです。

これは、初めての冬キャンプも同じです。そこで、今回は厳冬期キャンプならではの「あるある失敗談」をご紹介します。

寒さをあまく見ていた「Part1」

出典:Instagram

通年キャンプができるところで、年越しキャンプで元旦の朝、コーヒーを入れようと水タンクのコックをひねったら、中身はすべて完全に凍り付いていました。

しかも、水場の水道管も凍っていて、管理棟が開くまでなにもできませんでした。

寒さをあまく見ていた「Part2」

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晩秋にキャンプに行くので、明け方の寒さは知っているつもりでした。

しかし、夜中に寒さで目が覚め服を着込みましたが、冷え切った体はなかなか温まりません。テント内で使える暖房は用意しておらず、ガソリンストーブをテント内で使うのは怖くてできません。また、ほかのキャンパーがいるので、クルマのエンジンもかけられません。

結局、パンツを3枚重ねて履き、Tシャツも3枚、ワークシャツの下にタートルネック、その上にトレーナー、セーター、ウィンドブレーカー、ライトダウンと着込み、寝袋に入り、かなりきつくて苦しかったが、なんとか寒さはしのげました。

朝、テントタープに霜が降っていて真っ白で、0度に近い気温がこんなに寒いとは思いませんでした。

☞キャンプ場の確認と、必要十分以上の防寒対策を!
通年キャンプのできるところでも、屋外の水場やトイレを凍結対策で水抜きをして使えないキャンプ場もあります。飲料水はテント内で確保して、トイレやシャワーなどを使えるのか、確認しておきましょう!

また、テント内の暖房はもちろん、湯たんぽやカイロは用意しておきましょう。テントは冬用の二重構造を、シュラフは冬期登山用の寝袋をおすすめします。冬場のキャンプは十分すぎるくらいの準備でちょうどよいくらいです。

火が楽しすぎて「焚き火編」

夏もかならずやるけど、キャンプに焚き火は付き物。でも、夏は汗だくになるし、ヨメたちに「離れてやって!」と言われるのでいつか思い切りやりたいと願い、冬キャンプにそのチャンスがやってきた。

倒木を集め盛大な焚き火で、火を囲みみんなと酒を飲んだ。燃え上がる炎と舞う火の粉、闇に浮かぶ友の顔と、炎の暖かさと焚き火を満喫できたのですが……。

翌朝、ダウンジャケットを見たら、焼け焦げた穴がそこら中に! 一張羅のダウンで、盛大な焚き火パーティをしてはイケナイと学んだ。

火が楽しすぎて「薪ストーブ編」

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仲間とティピテントで冬キャンプを楽しもうと、薪ストーブも用意して「薪ストーブナイト」としゃれこみました。

ところが、薪ストーブがおもしろすぎました。暖かいし、炎のゆらめきと、調節しだいで炎の色が変わり、オレンジから紫色まで色が変わる。とろとろとゆれる怪しい紫の炎がおもしろくて、気がついたら3時間も経っていました。

翌朝、顔が日焼けみたいに赤くなっていて、ひりひりします。まさかの薪ストーブ焼けです。それと、薪を一晩で使い果たしてしまい、大ヒンシュクを買いました。

でも、次は、もっと買い込んでいくつもりです。もう、薪ストーブなしにはいられないので。

空のカートリッジ持ってきたのか?

夜にガスカートリッジを1本使い切り、翌モーニングコーヒーをと思い、新品に付け替え火をつけましたが、お湯が沸かない!
友だちのガスカートリッジと同じメーカーだが文字色が違うので、よく見たら寒冷地用とありました。

☞寒冷地用表示は要チェック!
ガスカートリッジの場合、「ノーマル」とか「パワー」という表示で寒冷地用を見分けることができます。EPIgasは「レギュラー」と「パワープラス」で、パワーは金文字になっています。

ガスは気温が低いと気化しにくいので、ストーブやランタンも含めて冬場はガソリン器具を使用したほうが無難です。

【EPIgas】500パワープラスカートリッジG-7010

出典:Amazon

マイナス15度まで対応できる気化効率の高いガスカートリッジです。ガスの残量に関係なく高い気化効率で、最後までむだなくガスを使用できます。

サイズ:直径109×高さ145㎜
内容量:460ℊ
成分:LPG
価格:¥1,015

早朝の高速でクルマの視界ゼロ

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冬キャンプは3回目。いつもは仲間といっしょに行き、昼間にテントを張ります。しかし、その年は仕事で遅くなり、深夜に出かけることになりました。

明け方の高速道路で、フロントウィンドの汚れが気になり、ウォッシャー液を噴射。ワイパーが動かした瞬間、前が真っ白に凍り付き何も見えなくなりました!

ウォッシャータンクは不凍液タイプをつぎ足していたが、噴射ノズル付近は以前の濃度のままだったようです。
かろうじて凍っていないウォッシャー液が、氷点下の高速走行で冷え切っていたフロントウィンドに広がり、瞬間で凍り付き、ワイパーで広げてしまったわけです。

極寒なのに左右の窓を開けて、助手席のヨメに指示させてクルマを路側帯に寄せましたが、前が見えないのがあんなに怖いとは思いませんでした。

☞冬のキャンプはクルマが生命線です!
雪道はもちろんですが、冬の道路の気象条件は想像以上に厳しくなります。ウォッシャー液もそうですが、ラジエター不凍液やバッテリーもチェックしておきましょう。

まとめ

失敗しても次が楽しい冬キャンプ!

体験してみれば身に染みてわかることですが、冬キャンプのトラブルはそれこそ骨身に染みてこたえます。
もっとも、痛い失敗から学んだときが、寒さを楽しめるようになる冬キャンプの始まりです!


written by ジプ蔵