キャンプで使う「蚊取り線香」の選ぶ際のポイント3点|使用上の注意点も解説

蚊取り線香

夏のキャンプを計画するとき、こんなことで悩んでいませんか。

  • キャンプ場で蚊に刺されたくない
  • 蚊を気にすることなく外で遊びたい
  • 夜は蚊を気にせず朝までぐっすり眠りたい

屋外でのキャンプは楽しいものですが、夏のキャンプは「日中の暑さ」「突然の天候不良」「日焼け」など自然の過酷さを経験する場所でもあります。

そして忘れてならないのは蚊との戦いで、キャンプシーズンの7〜8月は蚊も活動期です。キャンプ中に刺されたら痛みとかゆみで楽しさが半減しかねませんよね。

蚊に対して取れる対策の一つとして「蚊取り線香」がありますが、どの蚊取り線香を使えばいいか悩まれることと思います。

そこで今回の記事ではキャンプにおける蚊取り線香の選び方、あわせて使用上の注意点をお伝えします。

キャンプで使用する蚊取り線香を選ぶポイント3点

キャンプでどんな蚊取り線香を使えばいいのかを悩まれたら、次の3点を基準にしてください。

主要成分
②燃焼時間
③使用する場所

それぞれについて説明していきます。

主要成分

蚊取り線香に含まれる成分には大きく分けて、ピレスロイド系とメトフルトリン系があります。

両方とも除虫菊から抽出された殺虫成分ピレトリンと似た化学構造を持つ合成化合物ですが、その違いを表にしました。

蚊への殺虫力蚊への速効性害虫への有効性
ピレスロイド系高い高い低い
メトフルトリン系低い低い高い

蚊の駆除だけを目的とするならピレスロイド系ですが、蚊を含めた害虫対策を取りたい、例えばバーベキューでハエに困るならメトフルトリン系がオススメです。

燃焼時間

蚊取り線香に含まれる主要成分が違えば燃焼時間だけでなく、燃焼力や煙の量も変わります。

燃焼時間燃焼力煙の量
ピレスロイド系長い弱い少ない
メトフルトリン系短い強い多い

ピレスロイド系の燃焼時間が長いのは対象とする害虫が蚊だけなので、蚊以外の害虫駆除を目的としたメトフルトリン系のようにガンガン燃焼させる必要がありません。

燃焼時間が違えば新たな蚊取り線香を交換する手間がかからないので、日中に使うならメトフルトリン系、就寝する夜間ならピレスロイド系がいいでしょう。

使用する場所

蚊取り線香の成分や燃焼時間が違えば、使用する場所にも考慮しましょう。

煙の拡散力煙のにおい煙の量
ピレスロイド系低い弱い少ない
メトフルトリン系高い強い多い

ピレスロイド系を使う時は足元に置くか、蚊取り線香ホルダーを用いて腰にぶら下げて使いましょう。

メトフルトリン系なら、結界を張るようにテントの周囲を取り囲むよう配置するのが最適です。

蚊取り線香はキャンプではどのくらい有効か

蚊取り線香は蚊などの害虫駆除に使われますが、決して万能ではありません。
壁や天井がない屋外で使用すれば、風や空気の流れで成分が飛散するからです。
また雨や湿度が高い時は蚊取り線香の燃焼力が落ちて、拡散力が低下します。

どんな蚊取り線香でも屋外で使えば、自然環境により効果は落ちると思い使用するのが賢明です。

それでもキャンプで蚊取り線香を使う理由

屋外で蚊取り線香は役に立たないなら使う必要はないと思うかもしれませんが、そのようなことはありません。

例としてゲームではさまざまな武器を持って敵と戦いますよね。
同じように蚊取り線香も数ある防虫対策を組み合わせて使用するものです。

蚊取り線香以外の防虫対策として、次のものがあげられます。

  • 長袖・長ズボンの着用
  • 蚊が寄らない黒以外の服装
  • 虫除けスプレー
  • 虫寄せランタンなどの機器

蚊取り線香はあくまで数ある武器のひとつにすぎないので、キャンプシーズンの7〜8月は他の防虫対策と組み合わせてご使用ください。

蚊取り線香をキャンプ中に使用する際の注意3点

次にあげた3点は蚊取り線香にまつわる注意であり、楽しいキャンプのために大切なことなので書きとめました。

あなたがキャンプで過ごす場所は他の誰かが使うかもしれないので、マナーとしても覚えておきましょう。

1. 煙のにおい

キャンプが終われば、服の洗濯と入浴して早めに洗い流しましょう。

蚊取り線香ホルダーなど身近なところで使用すれば、蚊取り線香の煙に含まれるにおいが服・毛髪・身体に付着するからです。

2. 燃えカスの処理

タバコのポイ捨てがいけないように、蚊取り線香の燃えカスはキャンプした場所には放置しないでください。

キャンプした場所はあとで他の人も使う可能性があるので、受け皿や専用ホルダーで燃えカスが飛び散らないようにしましょう。

3. 火の後始末

蚊取り線香に火をつけたのに燃えないからといって、そのままゴミ箱に捨てないでください。

煙が出なくても火種が残っている場合があるので、水をかけてからゴミ箱に捨てましょう。

まとめ

今回は蚊取り線香の選び方の基準3つとあわせて、キャンプでありがちな注意点もまとめました。

選択する基準があれば悩まなくてすみますので、ぜひご活用ください。