災害というのは忘れたころにやってきます。
今無事に過ごしていても、明日何かしらの災害に見舞われるかもしれません。
そんな時でも、知識はあなたを助けます。
警視庁警備部災害対策課のツイートから災害時だけではなくキャンプでも役に立つテクニックを7つ紹介します。
【目次】
いざという時に役に立つ!警視庁警備部災害対策課のテクニック
【アイデア1】新聞紙で薪の代替え燃料を作ろう(ペーパーログ)
キャンプ好きの方ならご存知かもしれませんが、薪の代替燃料となる紙薪についてご紹介します。作り方は新聞紙等を水でふやかし、形を整えて乾燥させます。普通の新聞紙なら一瞬で燃え尽きてしまうのですが、紙薪なら木のように安定した火力を得ることができます。一度お試しください。 pic.twitter.com/8TzrAJfd0A
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2018年4月4日
<用意するもの>
- 新聞紙(1日分程度)
- バケツ
- 水
- 棒(新聞紙を巻くのに利用)
<手順>
- 水を入れたバケツと新聞紙一日分程度を用意します。
- 新聞を入れ、粉々にします。
- 水に溶いた新聞を手で水分を絞りながら棒状のものに巻き付けて形成します。
- 棒から引き抜き、乾燥させます。
この方法は「ペーパーログ」といいます。
今回は真ん中に穴が開いた状態ですが、レンガ状のペーパーログもあるそうです。
(ネットではペーパーログ成型用のキットも販売されています)
暖を取りたいけど燃料がない…
そんな時に役に立つ知恵です。
【アイデア2】缶きりがなくても缶は開けられる!
災害時、プルトップ型ではない缶詰を道具が何もない状態で開けるには、どうすればいいでしょうか。それには缶詰のふたのフチを、コンクリートやアスファルトにこすりつけて下さい。缶詰のふたは構造上フチの接合部分が削れると取れるようになっています。女性や子供の方でも簡単にできますよ。 pic.twitter.com/n9NLskvunz
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2018年10月16日
<手順>
- 円を描くように缶詰をコンクリートにこすりつけます。
- 接合部分が取れて中の汁が出てきました。
- ふたをとる際、砂等が中に混入しないよう注意してください。
こすって缶の蓋を開けれるなんて知りませんでした!
道に駅等でよく売っている【水煮缶】これって缶きりが必要なタイプが多いんですよね…
タケノコとか茸とか。
【アイデア3】絆創膏で靴の滑り止め
雨の日濡れた路面で滑って転びそうになった経験があると思いますが身近なもので滑りにくくすることができます。それは靴底に絆創膏を貼る方法です。靴底のつま先とかかと付近に貼るだけで滑りにくくなります。水に濡れるとすぐに剥がれそうですが先日やってみたところ1日履いても剥がれませんでした。 pic.twitter.com/RNc67jKVKB
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2018年6月28日
靴の裏の先端とかかと部分に絆創膏をはる
【アイデア4】少量のぬるま湯ですっきりお洗濯
アウトドアでも活用されているという、少量の水で洗濯できる方法を実際に試してみました。ぬるま湯で溶いた重層を衣類の入ったビニール袋の中に入れてもみ洗いします。その後ぬるま湯で再度すすぎ洗いをして終了です。それほど時間を掛けず、気になる匂いも消え簡単に洗濯することができました。 pic.twitter.com/phuBuizuSx
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2017年12月19日
<用意するもの>
- ビニール袋
- 重曹
<手順>
- ビニール袋にぬるま湯と重曹を入れて溶かす
- ビニール袋に衣類を入れて、ビニール袋の上からもみ洗い
- ぬるま湯ですすぐ
少量のお湯ですっきり匂いが取れる方法です。
基本筆者はキャンプで洗濯はしなくてもいいように大量の衣類や布を持っていきますが、
タオル類はちょっと足りなくなることがしばしばあります(汗)
特に夏場は‥
少量のお洗濯をするときに是非試してみたいテクニックですね!
【アイデア5】足の負荷軽減。パラレル結び
地震、事故、停電などで交通機関が麻痺し、長距離を徒歩で移動する際、できるだけ足に負担がかからない方法をネットで調べたら、疲れにくい靴紐の結び方なるものを見つけました。革靴やスニーカーにも合う「パラレル」という結び方。足への負荷が分散されるそうです。ぜひ試してみようと思います。 pic.twitter.com/zxvrjxpoKN
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2017年10月17日
パラレル結びをすることで左右均一に圧力がかかるため、緩みにくく締まりもよくなります。
普段の靴ひもの結び方を変えるだけの簡単テクニックです。
【アイデア6】懐中電灯+ペットボトルでランタン
皆さん、お持ちの非常持ち出し袋に懐中電灯は入っていますよね?一工夫してランタンに替える活用術。懐中電灯の上に水を入れたペットボトルを乗せるだけで、光が乱反射して周りを照らすことができますよ。懐中電灯が小さい場合は
コップに入れてやってみてください。火を使わないので安全です。 pic.twitter.com/2g7jp5l6rR— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2017年3月1日
<用意するもの>
- 懐中電灯
- ペットボトル
懐中電灯の上にペットボトルを置くと…
あら不思議(笑)
ランタン並みに明るくなります。
懐中電灯が小さい場合はコップに入れるとGoodです。
【アイデア7】サラダ油で簡単ランプ
停電時に活用できる簡易ランプを作成しました。耐熱ガラスのコップにサラダ油を入れ、キッチンペーパーで着火する紐を作り、アルミホイルで固定します。1時間使用しても油の量はほとんど減らず、火の勢いも衰えませんでした。火は何度でもつけられます。火から離れる際は必ず・絶対消して下さい。 pic.twitter.com/NC58ewpjYy
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2017年8月29日
<用意するもの>
- 耐熱ガラス容器
- サラダ油
- キッチンペーパー
- アルミホイル
- ライター
<手順>
- キッチンペーパーを丸めて芯を作る
- 耐熱ガラス容器にサラダ油を注ぐ
- 作った芯を、アルミホイルで耐熱ガラスに固定する
キッチンペーパー、アルミホイル、ガラス容器はどの家庭でもあるものではないでしょうか?
これこそ、実際にあかりに困ってから試すよりも、事前に試しておいて損はない災害時の知恵ですね!
まとめ
次回のキャンプはちょっと志向を変えて防災キャンプなんていかがですか?
知識も大切ですが、実践も大切です。
「もしも…」の前に一度実践しておくと心強いテクニックだらけです。
【ツイッター】警視庁警備部災害対策課
https://twitter.com/MPD_bousai>https://twitter.com/MPD_bousai”>https://twitter.com/MPD_bousai
written by 水木 幸