キャンプの醍醐味のひとつに、自然の中に身を置いて非日常を味わえることが挙げられます。
寝るときも、いつものベッドや布団ではなく、非日常のアイテムで眠りますが、自然の中だからこそ快適な睡眠を取りたいものです。
しかし、初めてキャンプするときはもちろんのこと、ときにはベテランキャンパーも思わぬアイテム選びの落とし穴にはまることもあります。
今回は、そんな失敗談のご紹介も踏まえて、キャンプの寝具選びのポイントとおすすめのマット&コットをご紹介します。
キャンプの寝具選び失敗談
では、キャンプでの寝具選びに失敗した例を2つご紹介します。実際に、キャンプでこんな失敗をして、睡眠不足に悩まされた人は多いのではありませんか?
寝具選びのミス Part1「薄すぎたマット」
初めてキャンプするときに、アウトドア用品コーナーで一番安いマットを購入。しかし、あまりにも薄くて寝心地最悪。翌朝、体中が痛かった。
寝具選びのミス PArt2「代替品のビーチマット」
海辺のキャンプで、現地に着いてからマットの積み忘れに気づき、「ビーチマットならエアマットになる」と思いつき購入。しかし、ビニールの質感は最悪の肌触りで、タオルを敷いてもギシギシとうるさくて眠れなかった。
キャンプで快適な寝具選びのポイントは?
まず、マット選びのポイントで、注意したいのは以下の3点です。
・断熱性
夏場でも、高地のキャンプは朝方冷え込む場合があります。地面からの冷えはシャットダウンが基本です。
・快適性
キャンプといえども、快適な睡眠のためには十分なクッション性は必須です。また、材質も肌触りの良さや吸湿性、静音性などを考慮して選びます。
・サイズ(就寝時&収納時)
就寝時に体に合うサイズは必須です。また、収納サイズもかさばらないほうが便利です。
キャンプでおすすめのマット&コットは?
キャンプ用寝具には、地面に敷くマットタイプと、簡易ベッドタイプのコットがあります。3タイプのマットと、コットの特徴をご紹介します。
・エアマット
地面の影響をもっとも受けないのが空気で膨らませるエアマットです。使用時の厚みに反して、エアを抜けばかなり小さくなるので持ち運びも便利です。デメリットは、空気注入の手間がかかることと穴が開くと使用不能になることです。
・インフレータブルマット
バルブを開けると、内部部材が復元して空気を吸い込みエアクッションとなる発泡マットとエアクッションのハイブリッド型マット。空気を抜くと小さくなるメリットはありますが、穴が開くとエアマット同様に使用不能になります。
・発泡マット
比較的安価で、軽く耐久性に優れますが、収納サイズがかさばり快適性もエアマットやインフレータブルタイプより劣ります。選ぶ際は厚さをチェックします。
・コット
折りたたみ式の簡易ベッドで、地面から距離をおけるので冬場の寝具としても使用できます。幅の広いタイプを選ぶと、就寝時の快適性が高くなりますが、収納時のサイズと重量はかさみます。
おすすめしたいマット&コットは?
前述の条件を踏まえた、おすすめの寝具をご紹介します。
【スノーピーク】キャンピングマット2.5w
角にあるバルブを開くと、内部のウレタンが復元して空気を吸い込みエアクッションとなる、発泡マットとエアマットのいいところ取りをしたインフレータブルマット。付属の収納ケースは、バルブに接続するとエア注入バッグになる優れものです。
使用時サイズ:長さ198×幅77×高さ6.2cm
収納サイズ:直径20×長さ80cm
値段:¥24,624
【キャプテンスタッグ】EVAフォームマット(ダブル)
1.5cmと十分な厚みのある発泡マット。2人用で幅が140cmと大きいため、中央で折りたたみ1人用として使用すればさらに快適性も高まります。
使用時サイズ:長さ217×幅140×厚さ1.5cm
収納時サイズ:長さ70×幅13×高さ39cm
値段:¥3,318
【ロゴス】どこでもオートベッド130
電動エアポンプ内蔵式で、付属のフットポンプで好みの固さに調節できるエアベッドです。表面は、ベルベット調の肌触りの良い素材を使用しています。
使用時サイズ:長さ186×幅134×高さ21cm
収納時サイズ:長さ38×幅22×高さ22cm
値段:¥11,016
【コールマン】パックアウェイコット
だれでも簡単に開閉して設営完了できるシンプル構造のコット。使用時の高さは38cmと、コットはもちろんベンチとしても使用できる絶妙なサイズです。幅は64cmと大柄な人でもゆったり眠れる広さも魅力的。
使用時サイズ:長さ190×幅64×高さ38cm
収納時サイズ:長さ94×幅17×高さ22cm
値段:¥10,348
快適な睡眠でさらにキャンプは楽しくなる!
固い地面に横たわる感覚は、それが自然の中で眠る醍醐味ともいえますが、慣れないとなかなか寝付けないものです。それより、すっきり眠れて快適に目覚めたほうが、さらにキャンプを楽しめます。最高のキャンプは、快適な睡眠からですね。
written by ジプ蔵