日本における、250年以上も続いた太平の時代と言えば、1603年に徳川家康が幕府を開いて始まった江戸時代ですが、空前の旅行ブームがあった時代でもありました。当時の代表的な旅行は、「お伊勢参り」や「お寺参り」でその際の宿泊所として整備されたのが「宿坊」です。現代でも座禅や写経などの修行体験をしたい方や精進料理を楽しみたい方に人気があります。
そこで今回は、「宿坊」とアウトドアの融合を目指した施設がオープンしましたので紹介したいと思います。
「CAMP×TEMPLE」の新施設とは?
今回紹介するアウトドアとお寺の施設「宿坊」融合した施設は、2021年6月にオープンした和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の『Temple Camp大泰寺』といいます。
施設特徴
開創1200年のお寺にあるキャンプ場
『Temple Camp大泰寺』は、世界遺産にも登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」の地域内にある和歌山県でも最も古いお寺として有名な開創1200年の大泰寺敷地内に整備されたキャンプ場です。
敷地内には、3組のオートキャンプ区画と5組のRVパークがあり、朝には読経の声を聞きながら目覚め、鐘の音を聞きながら過ごすという普通のキャンプでは過ごせない体験ができます。
宿坊のように各種体験ができる
通常、お寺に宿泊する際には「宿坊」が設けられていますが、『Temple Camp大泰寺』ではキャンプをしながらお寺にて「座禅」「仏像鑑賞」「写経」「朝がゆ」というような体験が可能です。(「仏像鑑賞」以外は別途料金が必要)
リバーサイドでサウナも
仏教体験の他にも、近くにある河原にてテントによるサウナと水風呂代わりに清流に体をひたすという「リバーサイドサウナ」も体験できます。(別途料金必要)
利用料金と予約方法は?
『Temple Camp大泰寺』の利用は、専用予約サイトから予約が必要です。
利用料金は以下の通りです。
オートキャンプ | 1泊3000円(税別)/区画(区画サイズ:10m×10m) |
RVパーク | 1泊3000円(税別)/区画(区画サイズ:4m×6m) |
座禅体験 | 参加費:1000円(体験時間:1時間) |
写経体験 | 参加費:1000円(体験時間:30分~) |
朝粥体験 | 参加費:1500円(食事代および体験指導料) |
リバーサイドサウナ | 参加費:3,000円/人(体験時間:2時間、事前予約制) |
アクセス
車でお越しの方
大阪方面から:最寄りIC紀勢自動車道 すさみ南ICから国道42号線の八尺鏡野交差点を川の上流側に曲がり約5分。
名古屋方面から:熊野尾鷲道路 熊野大泊ICから国道42号線の市屋の信号を右折。500m先の橋を左折して約2分。
電車でお越しの方
JR紀勢本線 太地駅から徒歩で約30分。車で約5分
まとめ
今回は、「宿坊」とアウトドアの融合を目指した施設『Temple Camp大泰寺』を紹介しました。
新型コロナウイルスによる自粛生活により心身ともに疲弊している現在、このような施設で仏教体験により心を落ち着かせ、アウトドアライフやサウナにて体をリフレッシュすることは非常に有益だと思います。
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