冬キャンプ本番の時期になりました。
皆さんは、冬キャンプをする時、暖房を使いますか?
暖房を使う際、必ず気をつけることが「一酸化炭素中毒」です。
一酸化炭素中毒は、死に至ることもあるもの。
基本的にテントの中は火気厳禁ですが、テント内で暖房をつける時は、注意しましょう。
一酸化炭素、一酸化炭素中毒とは?
一酸化炭素(いっさんかたんそ、carbon monoxide)は、炭素の酸化物の1種であり、常温・常圧で無色・無臭・可燃性の気体である。一酸化炭素中毒の原因となる。化学式は CO と表される。(Wikipediaより)
有機物の燃焼の際は、酸素がある環境で燃焼し、二酸化炭素を排出します。
何らかの理由で、酸素が不足してしまった際(不完全燃焼)に一酸化炭素が排出されます。
一酸化炭素は、体に入ると血中のヘモグロビンと結びつきます。
ヘモグロビンは、体内に酸素を届ける大事な役割をします。
酸素と比較して、200〜250倍の強さでの結びつきの為、一酸化炭素濃度が高い環境にいると、体が酷い酸欠状態になります。
これが一酸化炭素中毒です。
一酸化炭素中毒中毒の見極め、濃度は?
一酸化炭素は、無色無臭の気体のため、見極めが難しい物質です。
キャンプ以外にも、特に冬場は一酸化炭素中毒による痛ましい事故が毎年報告されます。
人体に影響が出る濃度は、
70ppm…自覚症状なし、血管が拡張する為、やや肌色がピンク色になる。
120ppm…運動時の息切れ、ドキドキ感
220ppm…めまい、視力低下、いらいら、頭痛
350〜500ppm…頭痛、意識低下
800〜1200ppm…意識消失、呼吸不全、痙攣
1900ppm…死亡
テント内に暖房機器を持ち込む際は、不完全燃焼に注意することと、換気を行うことが必要です。
また、一酸化炭素は比重が軽く、テント内上部に溜まります。
座っていたら平気だったのに、立ち上がったら頭痛やめまいがしたという報告もあります。
一酸化炭素警報機の利用
一酸化炭素は無色無臭の為、気がついた時には中毒になっていることもあります。
中毒を未然に防ぐ為にも、一酸化炭素中毒警報機を使いましょう。
テントには必ず警報機をつけるようにします。
一酸化炭素警報機を使用する際の注意点
電池駆動のものも多い為、電池が切れた際にアラームが鳴らなかったなんてこともあります。