「肥後守」と聞いて「あぁ、あの製品だ」と合点のいくのは40代以上の方かなと思います。
「肥後守」は、明治時代中期に作られた刃を折りたたんで鞘に収められる構造のナイフのことで、かつては一家に一本存在したものです。用途も様々でよく使っていたのが、鉛筆を削るための小刀としてで、子供は刃物の使い方をこの「肥後守」で習得したものでした。
現在では質の良いカッターナイフなどが出てきて、最盛期40軒あった肥後守を製造する会社も今では1軒を残すのみとなりました。
しかしこの肥後守は、最近フランスの雑誌で紹介されたことによって海外、特にヨーロッパで再評価をされ、日本でも話題になっています。
今回はそんな「肥後守」の新商品が発売されましたので紹介していきたいと思います。
「肥後守」唯一の老舗メーカー「永尾かね駒製作所」とLOGOSが初コラボ
今回紹介する製品は、「LOGOS×肥後守 ナイフ」です。
実は「肥後守」という商品名は登録商標されており、現在製品名として「肥後守」を使用できるのは唯一のメーカーである「永尾かね駒製作所」だけなのです。
「永尾かね駒製作所」は明治27年(1894年)に現在の兵庫県三木市において初代・永尾駒太郎が製造を始めて5代にわたり「肥後守」の製造を伝承してきました。
「LOGOS×肥後守 ナイフ」は、アウトドアブランドの「LOGOS」と「永尾かね駒製作所」の初コラボレーションによって産まれました。
「LOGOS×肥後守 ナイフ」のラインナップは?
「LOGOS×肥後守 ナイフ」は4アイテムのラインナップがあります。
「LOGOS×肥後守 ナイフ 青紙小」「LOGOS×肥後守 ナイフ 青紙大」
この2アイテムは、刃に日本刀の原料として有名な玉鋼をルーツとする安来鋼の一種で、鋭い切れ味と刃持ちのよさを兼ね備えた鋼材、青紙を使用しています。
LOGOS×肥後守 ナイフ 特別手作り鍛造
美しい刃文が特徴の「LOGOS×肥後守 ナイフ 特別手作り鍛造」は、刃に上記アイテムでも使用している青紙を使用しているだけではなく、その製造方法も日本刀と同様の製法である火床で赤めた鋼を打ち伸ばし鍛錬するという方法が採られています。
LOGOS×肥後守 ナイフ VG10
「LOGOS×肥後守 ナイフ VG10」は、使用している刃が、切れ味は上記アイテムに使用している青紙には及ばないものの刃持ちがよくサビに強いため高級洋包丁などに用いられる鋼材、VG10を使用しています。
どのアイテムも刃物ですので使用していると切れ味が落ち、錆びてしまいます。それを防ぐための研ぎや刃に椿油を塗布するような過程も、自分だけのナイフに育てていける逸品を持った醍醐味でしょう。
各アイテムスペック
LOGOS×肥後守 ナイフ 青紙小
総重量 | (約)35g |
サイズ | (約)12.5×2×0.9cm |
収納サイズ | (約)8.5×2×0.9cm |
刃渡り | (約)5cm |
LOGOS×肥後守 ナイフ 青紙大
総重量 | (約)47g |
サイズ | (約)17×2×0.9cm |
収納サイズ | (約)11×2×0.9cm |
刃渡り | (約)7cm |
LOGOS×肥後守 ナイフ 特別手作り鍛造
総重量 | (約)60g |
サイズ | (約)17.5×2×1.1cm |
収納サイズ | (約)11.5×2.5×1.1cm |
刃渡り | (約)7.5cm |
LOGOS×肥後守 ナイフ VG10
総重量 | (約)44g |
サイズ | (約)17×2×0.9cm |
収納サイズ | (約)11×2×0.9cm |
刃渡り | (約)7cm |
実売価格は?
「LOGOS×肥後守 ナイフ」はLOGOSオンラインショップサイトの他、各種オンラインショップサイトでも販売されています。各アイテムの価格は以下の通りです。
LOGOS×肥後守 ナイフ 青紙小
LOGOSオンラインショップサイト 価格 : ¥2,900(税別)
LOGOS×肥後守 ナイフ 青紙大
LOGOSオンラインショップサイト 価格 : ¥3,900(税別)
LOGOS×肥後守 ナイフ 特別手作り鍛造
LOGOSオンラインショップサイト 価格 : ¥9,900(税別)
LOGOS×肥後守 ナイフ VG10
LOGOSオンラインショップサイト 価格 : ¥6,700(税別)
まとめ
今回は、かつての銘品「肥後守」が「LOGOS」と「永尾かね駒製作所」のコラボによって新発売された製品を紹介しました。
この「LOGOS×肥後守 ナイフ」は刃が収納もできアウトドアのお供には最適なナイフです。是非お気に入りの一品として持ってみてはいかがでしょうか?