地球上に存在する最も硬い素材が、炭素が結晶化したダイヤモンド(硬度10)であることは皆さんご存じだと思います。それでは人間が人工で作ることができる最も硬い素材はなんでしょうか?
答えは「タングステンカーバイド(炭化タングステン)」という素材です。
「タングステンカーバイド」は、金属であるタングステン(W)とカーボン(C)が六方晶と呼ばれる非常に緻密な結晶構造を形成することによって生成される素材で高硬度(硬度9)、高強度、高弾性という特性を持ち、工業用の切削工具として用いられます。
そこで今回は、この「タングステンカーバイド」を使用したナイフを紹介したいと思います。
メーカー紹介
今回紹介する製品は、アメリカのロサンゼルスにある「Splinterseed」が販売しています。
「Splinterseed」では今回紹介する製品の他、チタン製のナイフ「Tidashi 2.0」や特徴的なデザインのテーブルランプ「Niki」などが販売されています。
「Splinterseed」の新製品とは?
今回紹介する「Splinterseed」の新製品は、『CIZOR』と名付けられました。
製品特徴
ペンのような形状
『CIZOR』は、ボールペンと見間違うような形状の先端に刃がついたナイフとなっています。
2つのサイズをラインアップ
ショート・ロングの2つのサイズを用意しており、ショートタイプはパッケージの開封などの日常の切断作業に適しており、ロングタイプは机の上に置いて、細かい切断作業に適しています。
タングステンカーバイド製の刃
冒頭でも述べたように工業用の切削工具に使われるような素材であるタングステンカーバイド製の刃は、非常に鋭利でたいがいの物を切断することができます。
刃の保護
『CIZOR』は鋭利なナイフであるため、刃を露出して置いておくのは危険です。
アルマイト処理された6061アルミニウムで出来たスタンドと、刃を保護する首に掛けられるキャップが用意されています。
緊急時にはガラスを割ることも可能
非常に硬いタングステンカーバイドで出来た『CIZOR』は、刃とは逆側の先端が円錐状になっており、割れにくいことで有名な車のガラスを割ることができます。
ただし、この使い方は緊急時のみにしてください。
価格と販売方法は?
『CIZOR』は、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて先行発売されています。
価格は最安値で、ショートタイプとネックレスタイプのキャップ・キーホルダー・ジッパー式ハードケースのセットが送料込みで50ドル、ロングタイプとアルミニウムデスクスタンド・ジッパー式ハードケースのセットが送料込みで96ドルとなっています。
その他様々なセットがありますので「Kickstarter」にて確認してください。なお、購入した製品のお届けは2021年8月予定となっています。
まとめ
今回は「タングステンカーバイド」を使用したナイフ『CIZOR』を紹介しました。
『CIZOR』はシンプルなデザインで付属のネックレスタイプのキャップにより携帯性・安全性も高くアウトドアレジャーのお供として適した製品です。
興味のある方はクラウドファンディングサイト「Kickstarter」をチェックしてみてください。