冬キャンプ最大の悩みであり、対策に力を注がなければならないのは、テントの防寒対策です。
どこからともなく入ってくる、冷たいすきま風に悩まされたキャンパーは多いと思います。そこで、冬キャンプに役立つテントの防寒対策をご紹介します。
テントの裾に防風対策を施す!
自作スカートを裾に取り付ける
すきま風の侵入を防ぐため、侵入口となるテントの裾に自作スカートを取り付ける方法です。スカートの素材は、安価で加工しやすいブルーシートなどを使い、テントの裾の長さに合わせてハサミで切り、クリップなどで裾に直接取り付けます。お手軽度は低めですが、この地面とテントの隙間を塞ぐだけで大きくすきま風を防ぐことが出来ます。
スカートは、風で浮き上がらないよう重みのある素材が向いています。
石や倒木で裾を押さえ込む
スカートを自作できなくても、その場にあるものでテントの裾を、押さえる方法もあります。
テント素材が丈夫ならば、重みのある石や倒木などで裾を押さえ込みます。
強風対策でペグに重しを載せる要領で、裾に重しを載せればすきま風対策になります。
雪原キャンプは防風アイテムの宝庫
雪を踏み固めて、スノーソーでブロックを切り出し積み重ねれば、雪の家「イグルー」が建てられるように、雪原は「建築素材」の宝庫です。
テントのすきま風対策は、裾に雪を載せて重しにするとともに、テントの周囲に雪のブロックを積めば防風壁となります。
テントの入口など、風の侵入しやすいところは、雪の壁でかなりのすきま風を防ぐことができます。
テント内に防壁を作る
テント内に大きめのシートや荷物で防壁を作る
地面から上がる冷気を防ぐのは冬キャンプの鉄則ですが、テント内に敷くシートや厚いマットを十分以上な大きさにして折り返すと、すきま風を防げます。また、テント内に持ち込む荷物をその上に載せれば、防風効果をさらに高めることができます。
テントinテントの防風対策
大きめのテントの中で、小型テントを就寝時に張れば防寒対策になります。
外気をシャットダウンする二重構造のガラス窓がありますが、あれと同じ発想です。大型テントの裾に、前述のすきま風対策を施せばさらに効果は高くなります。
防風幕を使う
周囲に障害物がなく開けた場所や、風が強すぎる日など、どうしてもすきま風が止められない場合は、
防風幕、陣幕を使ってみるのも手かもしれません。風が抑えられて暖かくなりますし、すきま風の軽減も期待できます。
使ってみると、想像以上に暖かくてプライベート空間も確保できて、おすすめです。
防風幕についての紹介記事はこちらもどうぞ。
風を防ぎプライベート空間を作りだす「風防幕」がおすすめ
知恵と工夫で冬キャンプを楽しもう!
冬キャンプは、厳しい自然環境で過ごします。その環境を、より楽しむために、大がかりな装備を用いるのもひとつの方法ですが、ちょっとしたアイディアでこれまでのアイテムで十分快適に、そして思い切り楽しめるのが冬のアウトドアの魅力です。今シーズンは、知恵と工夫で冬キャンプを楽しんでみませんか。
written by ジプ蔵