秋から冬にかけての季節は、キャンプ好きにとって待ちかねていたシーズンです!
空気は澄んでいておいしいし、秋の食材は楽しさを倍増してくれるからです。
しかし、秋だから注意しなければならないこともあります。
それは、この時期だからこその「害虫対策」です!!
今回は、秋ならではの害虫対処マニュアルをご紹介します。
■秋に過剰反応するスズメバチ対策
ハチと聞いただけで、刺されそうで不安になる方もいますが、たいていの場合ハチの攻撃性は高くありません。
それは、見るからに恐ろしい顔つきをしているスズメバチも同じです。巣にむやみに近づいたり、飛んでいるハチを叩いたりしなければ、スズメバチといえども攻撃しません。
しかし、9~11月はスズメバチにとって、もっとも活動する季節なのです。この時期、スズメバチの巣では次の世代を担う新しい女王蜂が出てきます。この新女王の巣立ちを守るため、巣に近づく生き物を敵とみなし襲うのです。
では、どうしたらスズメバチの被害に遭わずにすむでしょうか。
●スズメバチに出会ったら
・近くに来ても手で追い払ったり、走って逃げない
第一に「スズメバチを刺激しない」ことです。手で追い払ったり逃げたりする大きな動作を、ハチは攻撃と受け取ります。しかし、ハチが寄ってくるのは偵察と警告行動のためと言われており、すぐに刺すわけではありません。近づいてきたら、実を低くして、落ち着いてゆっくりその場から離れることが大事です。
・ハチの巣に近づかない
ハチの巣を見かけたときも同様です。近くに偵察要員がいるかもしれないので、そっとその場から離れてください。
・ハチを刺激する服や匂いを身につけない
スズメバチの視力は黒や濃い色に反応しやすくなっていますので、この時期のアウトドア用の衣服は、黒や茶系統を避け、頭も帽子等をかぶりましょう。逆にハチにとって、黄色やオレンジ系統の色は認識しにくいので、こちらをおすすめします。
また、整髪料や香水の匂いにも、スズメバチは敏感に反応しますので、注意が必要です。
●スズメバチに刺されたら
・毒を絞り出し患部を洗って冷やす
運悪く刺されてしまったら、アウトドア用品店で見かけるポイズンリムーバーで毒を吸い出します。間違っても口で吸わないように! 口内から毒が吸収されてしまいますので、こちらのアイテムを持っておくと安心です!
【ドクターヘッセル】インセクトポイズンリムーバー
サイズ:本体/直径27×長さ93×レバー幅62mm
重量:12g
価格:¥839
・刺された患部は洗って冷やす
・抗ヒスタミン剤の軟膏を塗り医者に診せる
通常のかゆみ止めはヒスタミン系のハチ毒に効果はありません。抗ヒスタミン系の軟膏を塗り、早めにお医者さんに行くことをおすすめします。
■秋のカメムシ被害を減らす対策
カメムシは秋のキャンプに付き物の困った虫です。刺したりすることはありませんが、いつのまにか衣服にとまっていたり、干していたタオルについていたりします。そのとき、間違えて触ると強烈な臭気を放たれることになります。
こんな厄介なカメムシ対策をご紹介します。
●カメムシの好むところ
・日当たりのよい壁の隙間など
カメムシの多くは秋になると越冬のため、壁の隙間や日当たりのよい場所に、もぐりこもうとします。日当たりのよいところにテントを張っていたら、チャックの返し部分にカメムシがぎっしりいる、なんていうのはこうした理由です。
●カメムシの駆除方法
・刺激せず侵入防止が最善策
触っただけで臭気を噴射するの、殺虫剤の噴射に驚いてニオイを出します。テントの近辺にいることも多いので、強力な殺虫剤は使いたくありません。そこで、キャンプ場では駆除するより、寄せ付けないことがベストの対策です。
テント内に侵入させないためには、入口のメッシュ部分に網戸用のカメムシ忌避剤を下げておきます。
【トパック】カメムシよけ吊るせるゲルタイプ
内容量:160ml
有効期間:常温約2ヶ月
価格:¥1,750
付属のS字フックで吊り下げて使うカメムシ忌避剤です。吊り下げタイプなので、テントポールなどに下げておけます。
【カメムシブロック】カメムシブロック貼るタイプ
内容:10包入り
効用期間:約2ヶ月
価格:¥1,890
天然ハッカ油を使用したカメムシ忌避剤です。ミント(ハッカ油)のニオイでカメムシを寄せ付けません。両面テープで貼るタイプなので、テントの入口近辺に貼れます。
■まとめ
自然のまん中にいるだけで、癒やしになるのがアウトドアの魅力です。
そう考えれば害虫も自然の一部ですから、ふだん味わえない刺激を自然からの恵みととらえる考え方もあります。
「怖いから」と及び腰になってしまうことが一番もったいないやり方です。
準備を整えて秋のキャンプを満喫しましょう♪