最近は、「働き方改革」が叫ばれ、将来人口減少による労働力減少の社会が予想されるなか、労働生産性の向上や今まで労働力となっていなかった層の参加、長時間労働の是正、正規と非正規の賃金格差解消などが議論されています。
また2020年に起こったコロナ禍により、そもそもの「会社に皆が集まって仕事をする」方法が困難となりテレワークが行われるようになりました。このテレワークは何も自宅である必要は無いわけで、レジャーで訪れる場所にて仕事をしてもいいのではという発想から「ワーケーション」という概念が生まれました。
今回は、そんなワーケーション体験を募集している自治体がありますので紹介したいと思います。
ワーケーション体験を募集している自治体は?
2020年9月11日からワーケーション体験を募集している自治体は、長崎県五島市です。
長崎県と言えば九州最西端で、その長崎県の中でも県庁所在地・長崎市から約100kmの距離にある五島市は、長崎県の中でも約150の島々からなる五島列島の最西部で福江島を中心とした11の有人島と52の無人島で構成される自治体です。
募集概要は?
企画名 | 島ぐらしワーケーション in 五島列島 2021 |
募集期間 | 2020年9月11日(金曜日)~2020年10月11日(日曜日) |
開催期間 | 2021年1月16日(土曜日)~2021年1月31日(日曜日)(1名の滞在期間:3泊4日以上~9泊10日以内) |
参加人数 | 50名予定 |
開催場所 | 長崎県 五島列島 福江島 |
主催 | 五島市 |
企画運営 | 一般社団法人 みつめる旅 |
「島ぐらしワーケーション in 五島列島 2021」の特徴は?
民泊に泊まりながらリモートワーク
このイベントの最大の特徴は、民泊に滞在できることです。一般家庭に寝泊まりしながら、おうちの人と一緒に食事を作ったり、島らしい体験を味わったりできるので地元に早期になじむことができます。
島の仕事をしながら過ごせる
このイベントでは、半日「島しごと体験」というプログラムが有料で用意されています。移住を視野に入れられている方にとってはテレワーク以外の島のリアルな職業にも興味があると思います。そのような方のために地域のいろいろな職場で実際に体験をしてみることができます。
遊びを通じて地域と関われる
これも有料のオプションですが、「島あそび体験」というプログラムで周りを海で囲まれているので釣りや土いじりなどの遊びを通じ、五島市という地域と関わることができます。その他にも五島市の地域問題について考えるイベントなど、これから積極的に関わっていくきっかけになることもできます。
利用料金をふるさと納税で支払うことができる。
今回の「島ぐらしワーケーション」の参加に必要な費用の一部を五島市へのふるさと納税制度を利用して支払うことができます。3000円分、9000円分、1万5000円分、3万円分、6万円分の5種類から選べます。
必要な費用と応募条件は?
「島ぐらしワーケーション in 五島列島 2021」の参加に必要な費用は「滞在旅行代金」と「航空券代」の2種類に大別されます。
滞在旅行代金は、宿泊代、空港から初日民泊への送迎代、島内タクシーやレンタカー手配に利用可能なチケット1000円/泊、企画費、プランごとに記載されている食事が含まれます。
航空券代は自宅最寄りの空港から福江空港までの往復チケット代です。目安として1か月前までの予約で4~6万円(羽田-福江の往復)となっています。
その他として、島あそび体験の各種オプションが1回2000〜1万2000円、島しごと体験の各種オプションが1回3000〜5000円となっています。
次に応募条件としては、以下の通りです。
- 日本語でやり取り可能なビジネスパーソン(国籍は問いません)
- 次の3つの説明会に参加できる方
・第1回事前ガイダンス(オンライン開催、10月24日(土) 14:00-16:00)
・第2回事前ガイダンス(オンライン開催、12月5日 (土)もしくは6日(日)滞在グループごとに1時間程度)
・事後カンファレンス(オンライン開催、2月13日(土) 14:00-16:00) - 3泊4日以上〜9泊10日以内で福江島に滞在可能な方
- メールおよび特定メッセンジャー(SlackやFacebook messengerなど)にてやり取り可能な方
- 事務局が定める「新型コロナウイルス対策」をきちんと守ってくださる方
- 一般社団法人 日本旅行業協会が定める「新しい旅のエチケット」に沿って行動してくださる方
まとめ
今回は、長崎県五島市で企画されている「島ぐらしワーケーション in 五島列島 2021」の紹介をしました。
「島ぐらしワーケーション in 五島列島 2021」は、離島暮らしを考えている方、海釣りがこよなく好きだが仕事と両立するのはなかなか難しい方などには最適なイベントだと思います。現在の状況でいえば、自宅でテレワーク、がいちばん感染する、させるリスクは少なくなりますが、五島にて仕事を見つけて定住したい田舎暮らし希望者も自治体としては希望していると思います。
興味がありましたら、五島市HPの該当ページ及び島ぐらしワーケーション in GOTO 2021を参照願います。