冬季限定!アニマルトラッキングの楽しみ方!

夜のテントサイトで、「カサッカサッ」とか「ホトホト」という音を聞いたことはありませんか? それはきっと、山の中から出てきた動物たちの足音です。

夏のキャンプでは、朝になると動物たちの気配も消えてしまい正体はわかりませんが、冬は彼らの正体がわかる証拠となる「足跡」を残してくれます。その足跡から、どんな動物がいるのかがわかります。

そう、冬は『アニマルトラッキング(動物の足跡探検)』を楽しむのに、最高の季節です。

足跡で雪上推理を楽しむ

出典:Instagram

雪原に残された動物の足跡は、夜中に巣から出て狩りをしたりエサを探して歩き回った痕跡です。足跡をつけていくと、巣の近くまで行けたり、食べ残しがあったり、狩りをした痕跡が残っていることもあります。

また、足跡の形でどんな動物なのか判別できます。それは動物の種類の判別だけでなく、歩いた跡なのか走った跡なのかもわかります。夜更けに動物たちがどんなことをしているか、目に浮かぶようです。

どんな足跡があるの?

ここで、判別しやすい動物の足跡をいくつかご紹介します。じつは、これらの足跡の中は郊外でも見かける動物がいます。

T字型になるノウサギの足跡

出典:Instagram

手前2つ前後になっているのが前足、奥の2つ広がっているのが後ろ足で、全体でT字型になるのがノウサギの特徴です。

ウサギより一回り小さいリスの足跡

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前足より後ろ足が前につくのがリスの足跡の特徴です。前足は4つ、後ろ足には5つの指の跡がつきます。

一直線になるキツネの足跡

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エサを探しているのか、グルグルと歩き回っています。キツネの足の形は犬に似ていますが、犬の足跡が左右に広がるのに対して、キツネは一直線で幅が狭いのが特徴です。

歩く鳥キジの足跡

キジは地上で生活する鳥なので、歩行しやすい足をしています。歩幅も大きく、15~17㎝以上ある場合もあります。

これらの足跡は、ほんの一例です。エリアにもよりますが、雪原でよく見かける足跡には、タヌキ、カモシカ、イタチやテン、ジネズミなどの哺乳類のほかに、カラスやスズメ、キジなど鳥類の足跡も観察できます。

足跡からどんな推理ができる?

たとえば、鳥とキツネの足跡が交錯していたとします。キツネは鋭い嗅覚でエモノを探しますので、もし鳥の足跡が先にあればそれをたどるためキツネは方向を変えるはずです。

しかし、キツネの足跡は方向を変えずに、鳥の足跡とクロスしている場合は、キツネが歩いたあとに鳥が歩いたことがわかります。

足跡がわかるとアウトドアは何倍も楽しめます!

アニマルトラッキングで動物の足跡や行動がわかると、冬のアウトドアはさらに楽しくなります。

また、足跡を覚えておくと、じつは身近なところにも動物の痕跡はたくさんあることがわかります。たとえば、郊外の住宅街近くの畑には、ノウサギの足跡がたくさんあります。

この冬のアニマルトラッキングで、アウトドアの楽しみ方を広げてみてはいかがでしょうか。