キャンプで川遊び!何して遊ぶ?何が危険?

夏は海だけではありません!川も忘れてはならないアウトドアスポット。海と違ってべたつかないし、涼しい場所が多いのも嬉しいですね。
今回はそんな川での遊びと、押さえておきたい危険ポイントを紹介します!

子どもの心に還る!川遊び!

キャニオニングやSUP、釣りといったアクティビティもいいですが、水と戯れる素朴な川遊びも楽しいです。お子さんがいる場合はとくにおすすめですよ!

水メガネで生き物探し

出典:写真AC

水が澄んでいて、色々な生き物を見つけやすい川。水メガネの中をのぞきながら石をひっくり返したりと、生き物探しが楽しいです!ゴーグルよりも、浅瀬でも観察しやすく、潜らずに安全に使える水メガネがおすすめ。

水切り

貸し切り状態なら絶対にやりたいのが水切り。平たい石を水平に投げて、何回飛ぶか競争するのは定番ですね。大人でも意外と夢中になります。普段できない「石を投げる」体験は意外と貴重。どれくらい大きい水しぶきが上がるのか試すのも面白いですね。
当然ですが怪我には要注意。他に人がいたら絶対にやめましょう。

小さい堰を作る

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大きい石を移動させて小さなダムを作ったり、囲って簡易冷蔵庫を作ったり。水の流れを変える遊びも楽しいです。小魚を捕まえてその中に放したりすると、水槽とは違った楽しさがありますよ。

葉っぱを流す

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流れが速い場所では無理して入って遊ばず、葉っぱや笹船のレースもいいです。思ったより早く流れていくので、驚く子どもも多いですね。船作りをサイトでできるので、調理中など川遊びを見てあげられない時間でも遊べます。

川で起きやすい事故

「なんとなくわかってる」を「しっかり理解している」まで高めることで防げる事故はたくさんあります。
知っているつもりでも出発前にもう一度確認し、川は危険なところだという認識を高めておきましょう。

急な水位の上昇

雨が降った後は水位が上がる、というのは認識している人は多いでしょう。しかしそのため、「数日雨もなく、今日も快晴だから大丈夫」と油断しがちになってしまうことが多いです。
見えない上流で雨が降れば、いきなり増水することも当然あります。また、土砂崩れ、山崩れが起こると雨が降っていなくても水位が上がることも。

「なにもなくても水位は上がる」くらいの気持ちで、つねに気にするようにしましょう。

川底が滑る、足を取られる

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大きな石が多い場所ではとくに注意が必要です。苔や藻で滑ることはもちろん、踏んだ石がぐらついて転ぶこともあります。怪我防止のためにも裸足は避け、ウォーターシューズを履くようにしましょう。
ここで注意したいのがサンダル系のシューズ。しっかり固定できないサンダルは流されたり、水の勢いを受けて足を持っていかれたりするので避けましょう。
とくに踏ん張りのきかない子どもには注意です。ウォーターシューズを履いていても、流れが速いと踏み出したはずの足が流され、着地できません。そのまま流される可能性もあります。浅くても流れの早い場所は避けるようにしましょう。

急に深くなる・浮かんでこられない

海と違って浮力があまり働かないので、泳ぎが上手い人でもあっという間に溺れます。
とくにホワイトウォーターと呼ばれる、細かい泡がたくさん入って白く見える場所は危険。空気が含まれているので比重が軽く、さらに人が沈みやすくなります。
通常のライフジャケットでは浮かんでこられない場合もあるので、過信して飛び込んだりするのはやめましょう。

虫に襲われる

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意外と忘れがちなのが、蜂の事故。

川の周りには木が茂っている場所も多く、ハチの巣が近いことも珍しくありません。茂みの下へ泳いで行ったら蜂に襲われ、水中なので思うように逃げられずパニックになって溺れた、という事故もあります。

水が多い場所ではアブやブヨも多いので虫対策も忘れずに。蜂対策としては、茂みに近づかないことが重要です。

川の事故の死亡率はとても高い

川の事故はあっという間に起こり、そしてあっという間に手遅れになります。海に比べて救助もはるかに難しく、ライフセーバーもほぼいません。

流れの音が激しく、溺れていることに気付きにくいということもあります。子どもから目を離さないのは当然のことですが、大人でもお互いの姿を見ているようにしましょう。

子どもがいる場合は約束を作り、川の方へ一人で近づかないように徹底しましょう。大人は飲酒して川に入らないのはもちろん、一人で入るのも避けます。

川遊びエリアが整備されているキャンプ場を選んだり、アクティビティを楽しみたい場合は体験ツアーを申し込むなど、しっかり管理された場所で遊ぶのもポイントです。

体調は常に気を配って

川は頭まで潜ることが少なく、頭頂部が高温になり熱中症の危険もあります。

そして、低体温症にも注意が必要です。川は流れがあるため常に冷たく、体温を急激に奪います。唇が紫になるのは初期の低体温症ですが、自分では気が付きません。すぐに声をかけて川から上がらせましょう。

子どもは低体温症になりやすいので、念のために毛布を持っていければ◎。

楽しいですが、その分危険も多い川遊び。しっかり準備して、気持ちのいい時間を過ごしてくださいね!


written by ashitamago