初心者におすすめの登山とは!
今年から山登りを始めようと思っている初心者のみなさんに、初歩的な山の選び方やおすすめの登山方法などを紹介します。
まずは、どこの山に登るか、登る山の選択です。基本的には自分の体力や登山技術にあった山を選ぶことですが、初心者の方には、それが分かりません。
自分の家になるべく近い山、登山難易度の初級クラスの山(ネットやガイドブックで記載してあります)、登山方法として、日帰りが十分できる山、午後3時までに登山口まで戻って来られる山、低山で標高1,500m以下の山、登山道が整備されていて危険個所の少ない山、人気のある山、などがおすすめです。
こうした山はいっぱいありますから、ネットやガイドブックなどで確認してください。
なお、初心者は有雪期や冬期の山はNGです。危険度が一気に高まります。
初心者向けの山!北アルプスの西穂独標
今回ご紹介する山は、北アルプスの西穂独標(標高2,701m)です。
岐阜県上宝村に位置し、初心者に大人気の山です。
但し低山ではありませんが、初心者でも十分登れる山です!
西穂独標は、北アルプス穂高連峰に連なる岩峰です。その魅力は
- 日帰りが可能。(行動時間5~6時間くらい)
- 起点が新穂高温泉
- 北アルプスの大景観が望める。
- 難易度は初級クラス、登山道は整備され、危険個所が少ない。
- 初心者、年配者、女性でも登れる。
但し、有雪期、冬期、強風、降雨の時は、初心者は無理です。中級者以上です。
温泉地、新穂高温泉、新穂高ロープウエイの新穂高駅(標高1,115m)が起点となります。
新穂高駅から、2つのロープウエイを乗り継いで、終点の西穂高口駅(2,156m)まで一気に登ります。
ここから本格的な、登山道に入ります!登山口入り口に避難小屋があり、ここで登山届を提出して、まずは、西穂高山荘を目指します。行動時間は1時間半くらい、シラビソの樹林帯の中を、登り下りを繰り返しながら進みますと山荘に到着します。お店やトイレもあります。
小休止の後、いよいよ目的の西穂独標に向かいます。ここからは大絶景が楽しめます!
眼下に上高地や梓川が眺められます。丸山を過ぎて切り立った稜線を進むと1時間ほどで西穂独標の真下に到着です。
険しい岩峰ですが、垂れ下がった鎖を頼りにゆっくり、慎重に登っていきます。20分~30分くらいで頂上到着です。世界に誇る北アルプスの大絶景が360度で見られます。感動のひと時です。しっかり味わってください。
帰りは2時間ほどで先ほどのロープウエイ西穂高口駅に着きます。
新穂高温泉で汗を流してお帰りください。
登山初心者が持っていくべき持ち物
日帰り登山の場合です。持ち物は一度に全部揃えると大変ですから、代用できるものは代用品にしましょう。しかし靴だけは、トレッキングシューズか登山靴にしましょう。
一度でも山に登ってくると、何が必需品かよくわかります。
- 登山靴:これだけはトレッキングシューズか登山靴にしてください。運動靴はNGです。
- ザック:日帰りなら30Lで十分ですが、40Lなら宿泊を伴う登山もできます。
- レインウエアー:必需品です。雨が降らないと分かっていても必ずザックの底に入れておく。
- 水筒:ペットボトルで可。
- ヘッドランプ:懐中電灯はNGです。安いものでよい。
- コンパス、登山地図:必需品です。事前に使い方を勉強しておきましょう。
- 腕時計
- 救急キット
- 健康保険証コピー
- 登山計画書(登山届):入山前に提出します。
- 帽子、手袋(軍手でもよい):代用品で可です。
- トレッキングポール:必ずしも必需品ではありませんが、みんな持っているから。
- 行動食:あめ、チョコレート、菓子類など。
- タオル、着替え、ビニール袋など。
基本的にはこんな程度ですが、2度3度行く内に持って行きたいものが増えてきます。また行く山によっても持ち物が変わります。
まとめ
全国に魅力的な山はたくさんありますが、とりわけ北、南、中央アルプスの山々は標高3,000m級の山が多く、初級から上級、超上級まで難易度は様々、レベルに応じて選ぶことができます。
上記に紹介しました西穂独標以外に、初心者向けとして紹介するとしたら、北アルプスの涸沢(2,309m)、子連れでも登れます。最も手軽な乗鞍岳(標高3,026m)、中央アルプスなら木曽駒ケ岳(2,955m)、千畳敷カールから2時間くらいで頂上に行けます。南アルプスの仙丈ケ岳(3,033m)も初心者でも登り易い山ですが、頂上まで3~4時間かかるため、できれば経験者と一緒の方が安心です。
高所の山の頂に達した時の感動は誰の心にも深く刻まれることでしょう。これが山登りの醍醐味であり、山の虜になる原因です。さあ、山に行きましょう!