シーンに合った焚き火をしよう!薪の組み方・くべ方をご紹介

寒い日の焚き火。着火がうまくいかず困ったことはありませんか?
また、「思いのほか炎が早く燃え尽きてしまった」なんてこともあるかもしれません。
焚き火は、いかに使用状況に合った薪の組み方をするのかが重要です。
そこで今回は、シーンに合った薪の組み方やくべ方をご説明します。

薪の組み方 4種類

代表的な主な薪の組み方は4種類あります。
それぞれをシーンに合わせて使い分け、効率よく焚き火を楽しみましょう。

井桁(いげた)型

2本の薪を縦横交互に積み重ねていきます。
キャンプファイヤーで使われる組み方ですね。上昇気流が生まれることで、力強く炎が燃え盛ります。
薪が組みやすいため、初心者向けの組み方でもあります。

ただ、炎の勢いが強い分だけ、燃え尽きるのも早いのが欠点。
じっくりと焚き火に当たりたい、調理に時間をかけたい、などの場合に不向きな組み方です。

合掌型・閉じ傘

名前のとおり、合掌しているように薪を組む方法です。
数本の薪を立て、それぞれが支え合うような形でセットします。

傘を閉じたような形が特徴で、炎は中心に集中しやすいので、火の勢いが強く短時間で燃え尽きてしまいます。
炎の調整が難しいので、やはり調理向きではないでしょう。
キャンプファイヤーのように、見栄えの良い火柱を楽しみたい場合などにおすすめです。

合掌型・開き傘

合掌型・閉じ傘の高さを抑えた組み方で、傘が開いているようにセットします。
ほぼ水平に近いほどの低い高さのため、炎は小さめ。
長時間かけて燃焼するので、じっくり焚き火を楽しめます。

中心の薪が燃え尽きるのを確認しながら、薪を押し込んでやる必要があるので、焚き火を囲っての団らんに向いていますね。
また、炎の調整がしやすいため、調理向きの組み方でもあります。

並列型

まず枕木を置き、その上に薪を並べて置いたり、放射状に並べる組み方です。
炎の調整がしやすいため、調理に向いています。

長い間燃え続けてくれるので、のんびりと暖まるのにも最適。
焚き火や調理、いずれに使用する場合にもおすすめの組み方でしょう。

薪のくべ方

まず、着火したらじっくり待ちましょう。
火が当たっていない場所に早く火を回そうとして薪を動かしすぎるのは逆効果です。
特に、火種を動かさないように注意します。崩れてしまうと、中心の温度が下がり火が小さくなってしまいます。

一通り火が回ったら、火の様子を見ながら薪をくべていきます。
最初は中くらいの薪から投入し、徐々に太い薪を入れましょう。
炭のように黒くなって燃え続ける「熾火(おきび)」の状態にあれば、もう安心。
ちょっとのことで消えることはありません。

シーンに合った組み方をしよう

出典:O-DAN

焚き火は、組み方によって炎の大きさ、燃焼時間が異なります。
火柱を楽しむのか、調理に利用したいのか、じっくりと焚き火に当たりたいのか、などシーンに合った組み方をするのが大切なのですね。
ぜひ、焚き火をする際は参考にしてください。