日本では、室町時代頃から始まり安土桃山時代の千利休によって完成されるに至る「茶道」は、通常「茶室」という施設で行われますが、野外で行う「野点（のだて）」と言うものもあり歴史上有名なのが豊臣秀吉が九州平定を終えた1587年に行った「北野の大茶会」が有名です。

そこで今回は、アウトドア×工芸×茶道がコラボレーションしたアウトドアで茶道を楽しむグッズを紹介したいと思います。

コラボの詳細は？

今回のコラボレーション企画は、アウトドア用品ブランドの「Snow Peak」、日本全国の工芸技術を活かしたものづくりをしている「中川政七商店」、茶道のブランドである「茶論」によるもので、「Snow Peak×中川政七商店×茶論野点セット」を銘打っています。

出典：snow peak HP

出典：中川政七商店HP

出典：茶論HP

現在のアウトドアに似合う飲料と言えばコーヒーが定番ですが、江戸時代には狩りや野遊びというアウトドアアクティビティの合間に喫していたのはお茶でした。その流れで生まれたのが茶道における「野点（のだて）」です。今回のコラボレーションは、この「野点」を現代にアップデートしました。

コラボレーションによって生み出されたアイテムは？

今回のコラボレーションにより生み出されたのは6種類の茶道アイテムです。

出典：snow peak HP

仕覆（しふく）

仕覆（しふく）とは茶道具を入れる袋の事で、今回のコラボでは表地に中川政七商店のルーツである手績み手織りの麻生地を、裏地にSnow Peakのテント生地を使用しています。裾口にはテント用の金具や紐をあわせ、機能性とデザイン性を兼ね備えています。

茶碗

茶道にて重要な道具である茶碗は、通常は焼き物を使用しますが今回のコラボでは軽くて丈夫なチタン製にて製作されています。この茶碗は二重構造で保温性が高いため野外でも冷めにくく、美味しくお茶をいただけます。

茶杓（ちゃしゃく）・茶筅（ちゃせん）・棗（なつめ）

抹茶を茶器からすくって茶碗に入れるための匙である茶杓（ちゃしゃく）、湯を加えた抹茶を茶碗の中で混ぜるための道具である茶筅（ちゃせん）、抹茶を入れるのに用いる茶器である棗（なつめ）はアウトドアにて使いやすいように茶杓は折り畳み式、茶筅は約7cmのミニサイズ、棗は抹茶がこぼれにくい内蓋付きとなっており、全てが茶碗の中に納まるようになっています。

茶巾（ちゃきん）

茶道の点前の途中などで茶碗を拭くために使う布である茶巾（ちゃきん）は、中川政七商店が創業時から扱い続ける手績み手織りの麻生地で仕立てています。

カラーバリエーションもある

仕覆は、今回コラボした3ブランドをイメージした「瑠璃」「古代紫」「海松藍｣の3色展開となっています。

出典：snow peak HP

茶道初心者でも安心

「Snow Peak×中川政七商店×茶論野点セット」にてお茶を楽しむ方法は自由ですが、最低限の茶道の作法は押さえたいものです。

このセットには茶道初心者のために茶論のブランドディレクターを務める茶人・木村宗慎氏監修によるガイダンス資料を同梱されており、図解での解説に加え、お茶の点て方をWeb動画で確認できるようになっています。

製品仕様

価格と販売場所は？

「Snow Peak×中川政七商店×茶論野点セット」の販売価格は23,000円（税別）となっています。

各カラーによって販売場所が異なっており2020年11月2日（月）から発売開始です。

中川政七商店限定色の「瑠璃」は、中川政七商店オンラインショップ、中川政七商店 一部直営店（38店舗）日本市 羽田空港第２ターミナル店、日本橋髙島屋Ｓ.Ｃ.店

茶論限定色の「古代紫」は、中川政七商店オンラインショップ、茶論 日本橋店、ニュウマン横浜店、大丸心斎橋店、奈良町店

Snow Peak限定色の「海松藍」は、スノーピーク公式オンラインストア、スノーピーク Headquarters、スノーピークランドステーション原宿、スノーピークランドステーション白馬、スノーピークランドステーション京都嵐山

まとめ

今回は、アウトドア×工芸×茶道がコラボレーションしたアウトドアで茶道を楽しむグッズ「Snow Peak×中川政七商店×茶論野点セット」を紹介しました。

アウトドアでの楽しみ方は人それぞれですが、今回の野点セットはその楽しみ方に一つ選択肢を増やしてくれたものです。是非美味しい茶菓子と一緒に野点を楽しみたいものです。

興味のある方は、snow peakのHP及び中川政七商店オンラインショップ、スノーピーク公式オンラインストアをチェックしてみて下さい。